毎日毎日蒸し暑い日々が続きます。発酵食の文化があちらこちらで色濃い北陸ですが、世界的に見ても湿潤な日本の中でさらに湿度の高い地域性がよく出ている食文化だと、つくづく感じさせられます。
発酵食の仕込みって、冬のイメージが強いですが、甘酒は飲む点滴とも言われ夏の季語にもなるくらい、昔から夏バテ予防に重宝されてきました。甘酒だけでなく日本酒やお味噌など、様々な発酵食品に使われているのが”麹”。
夏を乗り切る麹づかいを覚えておけば、年々蒸し暑くなる日本の夏を乗り切る強い味方になるかもしれません。今日は、福井でお味噌と麹づくりをしながら、様々な発酵ワークショップを展開する三七味噌さんにお伺いした、“夏の麹づかい”をご紹介します。
さっぱりと、甘酸っぱいレモン麹シロップ
夏の飲み物のとしておすすめなのが、国産レモンとグラニュー糖と、麹でつくる、「レモン麹シロップ」。爽やかで甘酸っぱく、お水や炭酸と割ると蒸し暑さを忘れてしまうような清涼感に包まれます。
レモンをしっかり洗ったら薄くスライスし、グラニュー糖とレモンを交互に容器に入れて、最後に麹とグラニュー糖で蓋をする。そして毎日1回スプーンでかき混ぜてあげるだけ。
つくり方もカンタンです。
かき混ぜながら、2週間ほどしたら飲み頃。じっと待つのも楽しいですね。
教えていただいた三七味噌さんでは、youtube でつくり方の動画も配信されていましたよ。
まだまだあるぞ、夏らしい麹づかい
その他にも、おすすめなのが、麹とご飯をヨーグルトメーカーなどで50度〜60度で一定温度にキープすることでできる甘麹(甘酒のもと)を、凍らせておいて、たっぷりの果物と水を入れてミキサーにかけるスムージー。
ブルーベリーや白桃、バナナでも美味しくできるそう。果物の酸味や甘味もあるので甘酒が苦手、という方でもこれならおいしくいただけそうです。
また、バジルを使ってつくるジェノベーゼペーストのチーズの代わりに麹を入れてつくるのも、チーズとはまた違った味わいでさっぱりと食べられます。タコやトマトとあえてサラダなどにするのもおすすめ。
ひとことに“麹”といっても、味噌や甘酒に使うだけではなく、おうちでもいろいろな活用法がありました。麹には旨味やコクとなる成分だけでなく、たくさんの酵素が含まれ、ほかの食品と一緒に食べることで栄養素の吸収を促したり、腸内細菌を活性化してくれたりと良いことづくめ◎
食欲のないときにも、食べやすい方法を知っておくととっても便利。まだまだ暑いこの夏。麹づかいにトライしてみては?