しとしとと作物に恵みの雨が降り注ぐころ。
外に出るのがおっくうになってしまいますが、私たちがいただく食物がすくすくと育つ源となると考えたら、雨の音もたのしめるようになるでしょうか。
新年度がはじまり、自分を取り巻く環境が変わった人も多い時期。
慣れない環境へのストレスがたまっている人も少なくないはず。
また、冬の間にたまった老廃物が体調不良を引き起こす原因になることも。
体内の老廃物を外に排出してくれるのが、春の食材である筍。
体のなかの余分な塩分を調整してくれたり、食物繊維も豊富なため便通をよくしてくれたりと、新陳代謝を促進してくれます。
体を整えてくれるうれしい食材・筍に、発酵食品の味噌を取り入れることで、さらに胃腸の調子を整えてくれます。
1日じっくりと白味噌を纏わせることで、ゆっくりと筍にうまみがうつっていきます。
ほのかな筍の香りに、西京味噌のやさしい甘みと美しい白色が食欲を誘う一品です。
【材料】< 作りやすい分量>
・茹で筍 1本(300g)
・西京味噌などの白味噌(他の味噌でも可) 100 g
・酒 大さじ 1
・みりん 大さじ 1
・砂糖 大さじ ½
・山椒の葉 あれば少々
【作り方】
①西京味噌に酒、砂糖、みりんを入れて混ぜる。ジッパー付き保存袋に入れる。
②茹で筍はキッチンペーパーで水分をおさえ縦に四つ割りに切る。
③1 に 2 を入れて味噌を万遍なく筍に纏わせ、冷蔵庫に一晩漬け込む。
④味噌衣をキッチンペーパーでふき取りひと口大に切って器に盛り付け山椒の葉を添える。
【ポイント】
・味噌床の味が水分でぼやけるので、筍を切ったら中から出てくる水分もしっかりとおさえましょう。
・塩っぱくなるので冷蔵庫で漬けるのは 1 〜 2 日までとします。
・使う味噌は手持ちの味噌でも出来ますが、塩分や甘みを調節しましょう。
レシピ: 齊藤 真貴子(@makitchen)