金木犀などの香りはじめ、秋の訪れを感じさせる「秋分」。
涼しく過ごしやすくなるものの、空気は乾燥し、暑さで弱った粘膜や肺に影響がでてくる時期にもはいります。
呼吸に影響がでてくる場所に良い影響を与えてくれるのが、秋の果物・梨。
肺の余分な熱をとって正常な状態を保ってくれ、粘膜にも潤いを与えてくれて咳を予防してくれます。
今回は旬の梨を使って、スパイスを入れたコンポートをつくりました。
朝鮮半島から日本に伝わったといわれる二十四節気。
そんな韓国の宮中料理のお茶で梨をコトコトと煮てつくります。
お茶に香ばしさをプラスする松の実も、肺に良い効果をもたらしてくれます。
梨に押し込んだ黒胡椒は見た目にも、味わいにも良いアクセントに。
生姜のエキスも染み込んだコンポートは、汁ごといただきましょう。
冷蔵庫で冷やしてもデザートとしておいしくいただけますが、肌寒い日はあたたかいままいただくと、体の芯からぽかぽか。
これから寒くなる季節に知っておくと重宝するレシピ。
寒さや乾燥に負けないよう、体を労りながらおいしく日々を過ごしましょう。
【材料】< 作りやすい分量>
・梨 1 個
・生姜 30 g
・黒粒胡椒 小さじ 1 / 2( 30 粒あればよい)
・松の実 小さじ 1
・砂糖 50 g
・蜂蜜 大さじ 1
・水 1 リットル
【作り方】
①生姜は皮をむいて薄切りにする。
②梨は 8 等分に切り皮をむいて種を取る。面取りして黒粒胡椒を 3 粒しっかりと押し込む。
③鍋に水と 1 を入れて火にかけ、沸騰したら弱火にして砂糖、蜂蜜を入れる。アクを取り10分程煮て生姜を取り出し、梨を入れる。梨が半透明になるまで弱火でコトコト煮る。
④松の実をちらす。熱いままでも人肌に冷まし、冷蔵庫で冷やしてからでも。汁ごと頂く。
【ポイント】
・生姜のエキスが出るようにじっくりと煮ましょう。取り出した生姜は佃煮や煮魚などにも使うことができます。
・黒粒胡椒はピリッとする程度の辛さなので、残ったものは好みで一緒に煮てもいいでしょう。また、お好みでシナモン 1 本やナツメ 8 個などを入れてもおいしくいただけます。
レシピ: 齊藤 真貴子(@makitchen)